オールド バカラ 草花鳥文蓋物

19世紀後半に巻き起こったジャポニズムの時代に、バカラ社が日本から伝わった漆を表現するために、クリスタルを黒くする技法を研究し作り出したといわれています。今となっては、当時作られた黒い作品は、珍しく大変希少価値があります。19世紀、各国で開催された万博には、日本から多くの工芸品がヨーロッパへ運ばれ、特に花鳥図の人気が高かったのです。他国が手掛ける日本趣味の作品に描かれることが多く、本作品はジャポニズム後のアール・デコ期の作品ではあるものの、ジャポニズムの基盤が根強く残っていることを伺うことができる作品です。高さ6.0㎝×径10.2㎝  、時代は1900〜1920年ごろ。

 

AJA(ART JUGEMENT ASSOCIATION)の鑑定書付き

 

1,980,000円税込

 

※お問い合わせ・ご購入は メールにて

※京都滞在中に手に取ってみていただくことも可能です。

※郵送方法などをご相談の上、送料などを含んだ電子請求書を送らせていただきます。 お支払いについては →こちら



オールドバカラ

 

19世紀後半、パリで相次いで開催された万博での成功をきっかけに、世界中の王侯貴族から多くの注文を受けたバカラの作品群を指します。「ベル・エポック(美しい時代)」と呼ばれ、最も職人達の技術は頂点に達していた頃に作られた作品は、ジャポニスムやアール・ヌーヴォー、アール・デコなど流行を敏感に反映しながらも、王侯貴族の宮殿などの豪勢な調度品と調和するようにデザインされています。必要以上に自己主張をせず、高い理念のもと高度な技術を駆使してつくられた作品は、今も世界中の多くの人々に愛され続けています。

 

AJA(ART JUGEMENT ASSOCIATION)

 

井村美術館(京都市左京区)先代館長が、その美しさに魅了されて年3回のフランス・イギリスでの買い付けを40年間続けて、オールドバカラのコレクションを完成させました。オールドバカラは母国フランスの国家資格を有する鑑定士でさえも知識が少ないのです。先代館長は、その美術的価値を広めることを使命とし、独自の研究成果をまとめた書籍の出版や、永年の研究で得た知識を基に日仏の専門家で構成した鑑定機関「AJA」を設け、今では一般からの作品鑑定も受け付けています。

 

このほかのアイテムについて

 オールドバカラほかジャポニズムに関する美術品などのお問い合わせも受け付けています。